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工場勤務を選んだ理由。10年近くやってみて、いま思うこと。

きっかけは、単なる「つなぎ」の仕事。まさか10年やるとは。

こんにちは。

今回は、完全に個人的な経験と、感想です。

何だかんだで10年工場勤務をしてきた筆者が、

これまでを振り返って、これからについて思うことを

つらつら書き綴ってみます。

アラフォーにして無職に。とにかく何か始めたいけど、ライフはゼロ。

今の工場勤めの前は、営業職でブラック企業に勤めていました。

営業職とはいっても、周辺のさまざまな作業が

流れ込んでくるので、割となんでもやらされてました。

そのうち色々と限界が来て、退職。

貯金なんてほとんどないので、失業保険のお世話に。

毎日18時間労働から解き放たれて、

1ヵ月くらいはグロッキーでした。

しばらくは解放感を満喫したものの、

早く、次へ行かないと。

しかし、半ば勢いと圧力で退職したので、

次のアテなどあるはずもなく、ハローワーク通いの日々が始まります。

1年以上ムダにして、「とにかく何かやらないと」

職探しといっても、営業しか経験はありません。

さらにいうと、確実に営業向きではなく、成績も良くはありませんでした。

そんな自分が、何の仕事を?

営業の案件に応募・不採用を繰り返すなか、

焦りばかりが積み重なり、わずかな貯金はどんどん減っていきます。

不幸中の幸いというべきか、養うべき家族がいなかったのが、この際救いでした。

「もうダメだ、営業に絞るのはやめて、なんでもいいから仕事に就こう」

そう覚悟した(諦めた?)のは、退職から1年以上が経過してからでした。

次の正社員採用までの「つなぎ」の仕事を探し始めたのです。

10年勤めて思うこと。後悔はないし、人によっては、すごく良い。

右も左もわからない仕事。でも何とかしないと

「もう、仕事は選ばない」

腹をくくってからは、早かったと思います。

ハローワークではなく、たしか新聞の折り込みチラシを見て、

年齢制限にかかっていないならOKというザル基準で、

派遣社員、アルバイト、かたっぱしから電話をかけました。

ルート配送、本屋、スポーツジム、倉庫、工場、などなど。

その週のうちに、面接に2件落ち、3件目が、今の勤め先での派遣社員勤務でした。

必死の3年、気づけば5年。振り返ればもう10年。

「とにかく、日銭を稼がないと」

それだけの理由でしがみついた勤め先。

「工場」という響きは、当時の筆者にとって、良いものではありませんでした。

ただ、直前までいたのがブラック企業だったので、

おそらく耐えられるだろう、とは思っていました。しかし・・・

敬遠していた工場勤務は、以前の勤め先よりも、はるかに健全でした。

もちろん、前職がブラックだったので、

そもそも比較対象として成立していないのですが・・・

  • 残業すれば、残業代が出る
  • 休日出勤すれば、その分の給料が出る
  • 休憩時間がきっちり取れる
  • 長時間残業にならないよう、配慮がある
  • ボーナスを出すと言えば、ちゃんと出る
  • 有給休暇が普通に取れる
  • 10年以上勤務していた前職よりも給与が高い
  • トラブルがあっても、自腹を切らなくてよい

これらすべてが、筆者にとっては本当に衝撃でした。

世間(=自分の職場)の悪い部分だけを見て、それだけが

自分にとっての現実だ、と思い込んでいたのです。

(それにしても、今思えば異常すぎますが)

貯金をつくること・正社員の仕事を探すこと、

この二つを念頭に仕事を覚え、こなすうちに、

正社員登用の制度を利用することを考え、

運よく拾ってもらうことができました。

筆者が定年までいるかどうかは未定です。状況が変わってしまいました。

業務の内容、年収、環境。良いところ、悪いところあるけれど。

筆者の場合は、前段階が劣悪すぎて、ちょっと判断が偏っているかと思います。

しかし前職の固定観念もだいぶ取れてきているはずの今、

自分の置かれた状況を見てみると・・・

良い面

  • 世間に思われているほど劣悪な環境ではない
  • 収入面も、底辺といわれるほど底辺ではない
  • 勤続年数が長くなれば、平均以上の収入もありえる

悪い面

  • しんどい時にはしんどいし、汚れる時には汚れる
  • (筆者のように)勤続年数が伸びなければ、収入もあまり伸びない
  • 人間関係の問題は当然ある(工場といっても、人と関わらずにはいられない)

こんなところでしょうか。

筆者は、個人的に生活の環境が大きく変わってしまう事情があり、

おそらく定年まで勤めあげることはできないと思います。

イヤになったとか、首を切られる、とかではありませんが、

ちょっと詳細は書けません。

残念ではあるのですが、致し方ありません。

立ち止まって迷っている人。とにかく始めてみることをお勧めします。

迷って動けないよりは、まずは飛び込んで、動きながら迷えばいい

筆者がアラフォー無職になった時、

「いろいろ考えてしまって動けない」という状態になりました。

しかし今思えば、本当に「考えて」いたのか・・・。

ハローワークに行って、転職サイトを見て、一応応募はして、

またダメだった、じゃあ次・・・

こんな動きを、金銭的に身動きが取れなくなるまで、

続けていたように思います。

派遣社員であっても、アルバイトであっても、

仕事をしながら、次の仕事を探すことができます。

少ないなりに収入にはなるし、

何より精神的に、非常に良い効果があります。

もちろん、工場でなくてもかまいません。

「とにかく始めて」などというと、

他人ごとと思って無責任な言葉を・・・と思われるかもしれません。

動いた結果、転んでしまう人もいるかもしれませんし、

その責任を取ることもできません。

この文章を読んでくれる人がいるのか、いないのか、

それも今の筆者にはわかりません。

けれど、10年前の自分に向けて、書きました。

知らない世界が怖くて動けない、そんな自分に向けて、書きました。

誰かひとりでも、救われてくれる人がいるといいなあ。

それではまた次回。

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