こんにちは。
今回は、「資格」についてお話しします。
とはいっても、筆者はそれほどたくさんの資格を取っていません。
きっかけも、
「今後のキャリア形成を考えて・・・」とか、
「有利な転職を視野に入れて・・・」とか、そんなのは一切ありません。
全部、これからの仕事にあった方がいいから取りました。
「資格」と聞くと何やら身構えてしまいますね。
たしかに、ものすごく難しいものもありますが、
取り組んでみると簡単なものもたくさんあります。
※あんまりなめてかかると、落ちるときには落ちるので注意!
そもそも資格は取るべきなのか、というところから
経験ベースでお話しします。
結論:資格は取ったほうがいい。ただし、なくても仕事はできる。
資格は取ったほうがいい。
あっさりですが、これが結論です。
しかし、なければ仕事ができない、ということではありません。
ただ、前提はあります。
- 製造業・工場勤務で大成功を収めたい
- 枝の工場でトップに上り詰めて、さらにグループの上を目指していきたい
というような、上昇志向や高い能力を備えている人には、
筆者から提供できる有益な情報はなにひとつありません。
筆者がここでお話ししているのは、
「製造業で出世していく方法」とか、
「工場勤めでのし上がっていくステップ」とか、
そういうものではないし、そのようなノウハウも持ち合わせていません。
(まあ、それがあったら、自分がのし上がってますね)
以前、就職先や働き方につまずいて、
10年以上の遠回りをしてしまった筆者が、
「いつかの自分と同じように動けない人々」
を想定して書き綴っている、
「人生の選択肢のひとつ」
としての工場勤務を紹介するものです。
こういうのでいいんだよ、という方だけ、しばらくお付き合いください。
働く前に取る?働き始めてから取る?どっちもありです。
応募できる仕事が増える→就職のチャンスが増える
求人情報を見ていると、必要な資格が記載されていますね。
そうなると当然、
「ああ、持ってないからダメだな」
「これは持ってるから応募してみよう」
と、判断することになります。
ところが、工場のことをまるで知らない筆者には、
どんな資格があるのかすらわかりませんでした。
(ちなみに筆者は、車の免許だけの状態で応募しました)
たとえば「玉掛け(たまかけ)」とかいわれても、意味が分からない。
そんな筆者にとっては、その資格を取るのに、
どれだけのお金や労力が必要なのか、さっぱりわかりませんでした。
この資格を取るのに必要なのが、
「3日間」「25,000円くらい」で、
試験に落ちる人もほとんどいない、と知っていれば、
さっさと取ったか、少なくともビビる必要はなかったと思います。
例として玉掛けを挙げましたが、
実際には玉掛けの資格ひとつで大きな効果は見込めません。
しかし、後述するクレーンを取るなら、一緒に持っておきたい資格です。
ここで挙げたものに限らず、「資格がある」というだけで、
応募できる仕事の幅が広がるので、持っているに越したことはありません。
すでに働いている職場で、仕事の幅が広がる→異動・給与アップの可能性
筆者の例のように、資格がない状態で勤務を始める人も、珍しくはありません。
その理由も簡単で、
「資格を持っていなくてもできる作業」
がたくさんあるからです。
- 品物の箱詰め作業
- 出来上がった製品のチェック作業
- 地点から地点への運搬作業
- 簡単な加工作業
工場ではたくさんの作業が行われています。
リフト作業、溶接作業、危険物取扱、と、
資格がなければ絶対にできない作業ももちろんありますが、
誰でもできる作業の方が、圧倒的に多いのです。
だからこそ、未経験歓迎、丁寧に指導します、といった文言が
求人情報にはあふれています。
しかしそんな中でも「資格持ち」は、
他の人にはさせられない仕事を与えられたり、
それに伴って手当がつく場合もあります。
また、場合によっては会社から「資格を取らないか?」という打診も。
費用が出るなら、迷わず受けるべきでしょう。
そう、働き始めてから資格を取る、でも決して遅くはないのです。
筆者の実体験から紹介。簡単に取れた資格。
あくまで筆者の体感ですが、取った資格の難易度を
大雑把に並べました。
簡単:わりと楽勝だったもの。ただ、まじめに講習・実技をやれば、の話。落ちる人も、ほとんどいない。
普通:まじめに取り組んで、多少は勉強しないと、落ちる人は落ちるレベル。
やや難しい:合格率は40%程度で、勉強しなければ確実に落ちるレベル。
難しい:今回、これに該当するのは車の免許のみ。
つまり、ここで紹介した中でいえば、車の免許が一番難しかった、というのが筆者のいいたいこと。
簡単:玉掛け
3日間の講習、実技と試験。25,000円程度。
筆者が受けたときには、30人くらい一緒に受けて、ひとりも落ちなかった。
※クレーンも取っておくのがおすすめ。
玉掛け資格のみでは「クレーンのフックに荷物をひっかける」作業しかできず、
クレーン操作ができないため。両方できるのが望ましい。
「玉掛け」とは何?具体的な仕事内容や資格について徹底解説 | 工場・製造業の求人・お仕事・派遣なら日総工産 (717450.net)
引用元:工場求人ナビ
簡単:5t未満クレーン
2日間の講習、実技と試験。15,000円程度。
筆者が受けたときには、20人くらい一緒に受けて、たしかひとりも落ちなかった、はず。
※玉掛けも取っておくのがおすすめ。
クレーン資格のみでは「クレーンのフックに荷物をひっかける」作業ができず、
クレーン操作しかできないため。両方できるのが望ましい。
引用元:東京技能講習協会
普通:フォークリフト
30時間程度、学科と実技(自動車の免許、経験の有無で左右)。4~5万円程度。
時間も費用もそれなりにかかるものの、決して難しくはない印象。
きちんとやれば、きちんと取れるはず。
引用元:コマツ教習所
やや難しい:危険物取扱者乙種4類(通称 乙4)
受験のみ。受験料5,000円ほど、テキスト代2,000円ほど、免状交付3,000円ほどで、合計10,000円程度。
これまでのものと違い、自分で勉強する時間を取るので、かなり時間がかかる部類。
一般的には、40~60時間は必要とのこと。
ただし、社会人が仕事の合間に受けることが多く、事前に準備していない人が多い印象。
十分に勉強時間が取れれば、合格率はもっと高いのでは。
難しい:普通自動車第一種運転免許(車の免許)
もっとも一般的な免許。
ただし教習所通い、合宿、飛び込みなど様々な形式があり、時間も費用も人それぞれ。
筆者の場合は教習所通い。
およそ1か月、30万円程度。
※工場勤務にいるかと言われると・・・?
多くは運転許可を得る形なので、あれば使えることもあります。
上で書いたとおり、この中ではこれが一番難しかったように感じます。
背中を押せる内容になる・・・と、いいなあ。
いずれも、時間とお金に余裕があるなら、取っておいて損はなし。
見出し通りですが、どの資格も、工場系の仕事をする予定で、
余裕があるなら取っておくことをお勧めします。
また、職場内での異動や、転職するケースでも、
一度取得した資格は、次の場所にも持って行けます。
たまたま持っていた資格に救われる、
ということもあり得る話です。
筆者は人生遠回りしたので、
ほかにも工場には無関係の資格を取ったりしています。
それらと比べて、ここに挙げたものは有用と感じますので、
おすすめできる内容です。
今後の予定次第では、取得を検討してみてください。
それではまた次回。